学芸員ブログ

日仏馬事講習会に参加してきました(2023.11.10~2023.11.11)

一般社団法人 馬搬振興会(代表 岩間敬氏)が新潟県柏崎市高柳で行なった日仏馬事講習会に参加してきました。

11月8日(水)~11日(土)の日程でフランスのアラ・デュパン(国立馬事研究所)にある馬耕・馬搬・馬車の技術を教える専門学校から2名の講師を招聘し、馬耕・馬搬・馬車の技術講習会が開催されました。

8日・9日は松山犂を使った和犂による馬耕講習、私どもが見学した10日・11日はプラウによる馬耕・馬搬・馬車の技術講習が行われました。

(一社)馬搬振興会による技術講習会は今回で6回目となりますが、2019年に松山記念館との共催により長野県上田市マリコ・ヴィンヤードでフランスからの講師を迎えブドウ畑での馬耕講習会を行なって以来4年ぶりの開催になります。

今回の日仏馬事講習会は岩間代表が関わる㈱三馬力社(新潟県十日町市松代)の地元開催で、北海道、岩手、秋田、福島、神奈川、長野、岐阜、鳥取、徳島といった全国各地から参集した若い馬方やこれらの馬事に関心のある方々など30余名が参加し、フランスの馬事専門学校で教えられている実技の習得に取り組みました。

 

プラウ耕(スガノ製プラウ)の講習

雨の中での馬事講習

馬車装着の説明(装着は2人ですること、装着の最終確認は御者である)

馬を御すための調教(馬の肩の動きをコントロールする、外側に圧を感じながら操縦する)

馬の気持ち(前の人が馬役になり御者の手綱の指示どおりに進む。相手を替えて練習をすると御者それぞれの力量が判る)

馬車を御するためのポイント(馬が止まらないよう、馬の動きが滑らかになるように・・・・等々)

馬搬 高い土手の上り下り(手綱は長く持ちすぎると馬方の意思が伝わりにくい)

馬搬 コーンを置いた所をジグザグに上り下り(牽引する木材の長さと馬の体長を考慮しながらコーンを回る。進む方向を定めて・・・)

(なかなか難しい)

馬搬 長い板を2枚並べ、2枚の間 40㎝幅の狭い筋に木材を滑らせて曳く(狭い直線道に入る手前では、一旦 馬とコンタクトが取れたことを確認しあってから入ると確実に通過できる)*さすがベテランの馬方さんたちなので、みなさん上手!

ページ上部へ戻る