抱持立犂

朝鮮半島が起源とされ、九州北西地域で使われてきた。
人が抱え持って、犂を操縦するようすから、カカエモッタテスキと呼ばれる。
明治時代初期の三老農の一人、福岡の林遠里(天保2~明治39)が主催した農業教師の養成組織「勧農社」の社員が馬耕法を教授する際に使用した犂である。
深耕ができ、狭い土地でも犂の方向転換が容易という利点はあったが、安定性が悪く、絶えず犂を抱き支えていなければならないので非常に労力と熟練を要した。

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