お知らせ

「松山犂の製作用具及び製品」が国の登録有形民俗文化財に

令和8年1月23日、国の文化審議会により「松山犂の製作用具及び製品」541点を国の登録有形民俗文化財とする答申がされました。

 

 

1.名   称      松山犂の製作用具及び製品
2.員   数      541点

【登録の趣旨】

我が国における代表的な農具の一つである犂は、近代になると、高い安定性と操作性を兼ね備えた鉄製の犂先を持つ短床犂(たんしょうり)の改良が進んだ。松山犂は、近代短床犂と呼ばれる犂の形態の一つで、丈夫で扱いやすく、効率的に耕耘することができ、また、平面耕にも適していたため、東日本を中心に広く普及し、我が国の農業生産力の向上に寄与した。本件は、松山犂の生産地における収集であり、犂の製作の各工程で使用された一連の用具をはじめ、各種の松山犂が揃っていて、我が国における農耕用具の変遷や畜力犂の発達を理解する上で注目される。

【文化財の説明】

本件は、長野県の上田で生産された松山犂と呼ばれる、田畑を耕す畜力用の犂とその製作に用いられた用具の収集である。松山犂は明治時代に当地の馬耕技術の指導員であった松山原造(まつやま げんぞう)によって考案された。犂先には鋼を使用し、左右に土を反転できる機能を持つことが最大の特徴であり、また、直線木取法(ちょくせんきどりほう)を犂の製作に応用することで量産化も実現し、松山式双用犂の名称で全国に普及した。

本収集は、松山犂の製作に使用された犂の各部品の型板、カンナ類などの一連の用具をはじめ、焼印や木印などの商標用具、年代別の各型式の松山犂などから構成されている。

松山犂の製作用具及び製品_写真付

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